当サイト管理人のスノーキーこと小手川征也です。
2021年1月17日時点で、ポーランドの金融政策について気になる材料が出てきました。
ポーランド中銀が、経済状況がさらに悪化した場合にはマイナス金利を検討する可能性がある、という内容です。
当時、ポーランド中銀の政策金利は0.1%。すでにかなり低い水準まで利下げされていました。
このニュースが気になった理由は、ポーランドズロチを使ったFX戦略との相性です。
私はそれまで、ポーランドズロチ円の買いとユーロ円の売りを組み合わせる「ポーランドズロチ円+ユーロ円サヤ取り」を実際に運用してきました。
2020年3月にはスワップポイントの条件が悪化し、この戦略が一時的に厳しい状態になったことも確認しています。
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その後、2020年9月には再び両方のポジションからスワップポイントを受け取れる状態まで戻っていました。
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では、もしポーランドがさらに利下げして、本当にマイナス金利へ踏み込んだ場合、この戦略にはどんなリスクが考えられるのでしょうか。
この記事では、2021年1月17日時点の為替レートとスワップポイントをもとに考えていきます。
2021年1月、ポーランド中銀がマイナス金利の可能性に言及
2021年1月時点、ポーランド中銀の政策金利は0.1%でした。
新型コロナウイルスの感染拡大による景気悪化を受け、2020年には大幅な利下げが行われ、政策金利は過去最低水準まで下がっていました。
そして2021年1月、ポーランド中銀総裁が、経済状況が大きく悪化した場合にはマイナス金利も選択肢になり得るという考えを示しました。
ただし、この時点でマイナス金利の導入が決まったわけではありません。
政策金利を現在の水準で維持するという見方もあり、あくまでも景気がさらに悪化した場合に考えられるシナリオの一つでした。
ここは重要で、この記事も「ポーランドはマイナス金利になる」と予想する記事ではありません。
もしマイナス金利が導入された場合に、ポーランドズロチを使ったFX戦略へどんな影響が考えられるのかを整理する記事です。
マイナス金利ならユーロズロチ上昇に注意
まず考えられるのが、ポーランドズロチの下落です。
金利がさらに低下すれば、金利面でのポーランドズロチの魅力が低下し、ポーランドズロチが売られる材料になる可能性があります。
ユーロとポーランドズロチの組み合わせであるユーロズロチでは、ポーランドズロチが売られるとユーロズロチは上昇する方向です。
2021年1月17日前後のユーロズロチは、おおむね4.4~4.6付近の水準で推移していました。
過去にポーランドズロチ円+ユーロ円サヤ取りで基準としていた4.3前後よりも、すでに高い水準です。
ここからさらにポーランドズロチ安が進めば、ユーロズロチが一段と上昇する可能性も考えておく必要があります。
| 想定される変化 | ユーロズロチへの影響 |
|---|---|
| ポーランドが追加利下げ | ポーランドズロチ安材料になる可能性 |
| ポーランドズロチが下落 | ユーロズロチは上昇方向 |
| 過去の想定レンジを上抜け | サヤ取り・ユーロズロチ売り戦略のリスク増加 |
もちろん、為替レートは政策金利だけで決まるものではありません。
ただ、ユーロズロチが一定のレンジへ戻ることを前提に売る場合、ポーランドの金融政策が大きく変わることは無視できないリスクです。
ポーランドズロチ円の買いスワップにも影響する可能性
もう一つ注意したいのがスワップポイントです。
2021年1月17日時点で、私が確認した「LIGHT FX」と「みんなのFX」のポーランドズロチ円買いスワップポイントは以下のようになっていました。
| FXサービス | 2020年3月20日 | 2020年9月17日 | 2021年1月17日 |
|---|---|---|---|
| みんなのFX | +10円 | +10円 | +10円 |
| LIGHT FX | +10円 | +10円 | +10円 |
1万通貨あたりの数字です。スワップポイントは日々変動します。
この約10カ月について見ると、ポーランドズロチ円の買いスワップポイントは+10円で変わっていませんでした。
一方、ユーロ円の売りスワップポイントは大きく変化しています。
| FXサービス | 2020年3月20日 | 2020年9月17日 | 2021年1月17日 |
|---|---|---|---|
| みんなのFX | -60円 | +7円 | +3円 |
| LIGHT FX | -60円 | +7円 | +3円 |
2020年3月にはユーロ円を売ることで大きなスワップポイントの支払いが発生していましたが、2020年9月には受け取りへ戻り、2021年1月17日時点でも受け取り状態でした。
ただし、前回調査時の+7円から+3円へ減少しています。
4.3対1なら2021年1月時点では1日+46円
当時よく使っていたポーランドズロチ円4.3万通貨の買い+ユーロ円1万通貨の売りで計算してみます。
ポーランドズロチ円4.3万通貨の買いでは、1万通貨あたり+10円なので、1日あたり+43円。
ユーロ円1万通貨の売りでは、1日あたり+3円。
合計すると、2021年1月17日時点のスワップポイントが続いた場合、1日あたり+46円となります。
つまり、この時点では再び両方のポジションからスワップポイントを受け取れる状態でした。
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ポーランドズロチ円+ユーロ円サヤ取り20万円設定例|4.3対1の考え方【FX】
ただ、ユーロズロチが4.4を超えている状況を基準に考えるなら、ポーランドズロチ円4.4万通貨+ユーロ円1万通貨という考え方もあります。
その場合は、ポーランドズロチ円から+44円、ユーロ円から+3円で、合計は1日あたり+47円です。
ただし、ここで重要なのは、現在スワップポイントがプラスだから今後もプラスが続くとは限らないことです。
もしポーランド中銀がさらに利下げし、マイナス金利へ踏み込めば、ポーランドズロチ円の買いスワップポイントが減額される可能性があります。
場合によっては受け取りではなく支払いになる可能性も考えておかなければいけません。
私はこのポーランドズロチ円+ユーロ円の取引で「LIGHT FX」を実際に利用していました。
マイナス金利で想定したい2つのリスク
ここまでを整理すると、ポーランドがマイナス金利を導入した場合に警戒したいのは、大きく2つです。
| リスク | 考えられる影響 |
|---|---|
| 為替レート | ポーランドズロチ安によってユーロズロチが上昇し、想定レンジから外れる可能性 |
| スワップポイント | ポーランドズロチ円の買いスワップが減少、または支払い側へ変化する可能性 |
ポーランドズロチ円+ユーロ円サヤ取りは、為替変動をある程度相殺しながらスワップポイントを受け取る考え方です。
そのため、為替レートだけを見ればいいわけでも、スワップポイントだけを見ればいいわけでもありません。
ポーランドズロチとユーロの関係、両方のポジションのスワップポイント、そしてポーランド中銀と欧州中央銀行の金融政策をセットで確認する必要があります。
2021年1月時点ではマイナス金利はまだリスクシナリオ
2021年1月17日時点で、ポーランドのマイナス金利導入が決まっているわけではありません。
あくまでも、景気がさらに大きく悪化した場合に考えられる選択肢の一つです。
そして、この時点のスワップポイントを見る限り、ポーランドズロチ円の買いとユーロ円の売りを組み合わせた場合、両方からスワップポイントを受け取れる状態でした。
一方で、ユーロズロチは過去に基準としていた水準より高く、ポーランドが追加利下げへ動けば、さらにポーランドズロチ安が進む可能性も考えられます。
2021年1月時点で私が警戒したいのは、マイナス金利そのものよりも、それによって従来の為替レンジやスワップポイントという前提条件が変化することです。
ポーランドズロチを使ったサヤ取りやユーロズロチ売りを検討する場合は、過去の値動きだけでなく、金融政策の変化も確認しながら判断したいところです。
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※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。FXには為替変動リスク、スプレッド拡大、スワップポイント変動などによる損失リスクがあります。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。


